ブロードバンド・サービスの高速化とさらなる普及には,FTTH(fiber to the home)をはじめとする光アクセス技術が欠かせません。本講座では,光ネットワークに関する技術を解説します。まず光ネットワークの現状をまとめます。 光ネットワーク技術は,陸上や海底の長距離通信網として実用化されて以来,20年を超える実績を持っています。世界中の通信事業者が電話の基幹網として構築しました。いまや日本国内の光ファイバの総延長距離は約700万kmにも及びます。ただバックボーン・ネットワークという性格上,光ネットワークがユーザーの目に直接触れる機会はそれほどありませんでした。 ここにきて,光ネットワークは身近な存在になりつつあります。家庭まで光ファイバを伸ばすアクセス・サービス「FTTH」の本格普及が始まろうとしているからです。 第1回 アクセスとコアが進化の両論 第2回 コアからアクセスへと広が