三日天下という言葉で知られる明智光秀であるが、彼が天下統一を果たしていたのは、実は13日間であったという事実は、意外と知られていない。 たった13日間とはいえ、天下を取ったことに変わりはないわけなので、非凡な才能に恵まれていたことは疑いようのない事実なのだが、三日天下という言葉のインパクト故に、こんなに何年も馬鹿にされ続けられるというのもまた、可哀想な話である。 天下を取った方法が、本能寺の変とも呼ばれるクーデターだったというのもまた、彼のマイナスイメージに拍車をかけてしまっている。 歴史の教科書を開くたびに、思う。 天下統一を果たしていた13日間、光秀はどんな気持ちで過ごしていたのだろうか。 今の私には分かる。彼はきっと、不安で仕方がなかったはずである。幸せのピークというのは、そういうものだ。 謙虚で実力のある人間が好きな私は、はじめて会った男性にとにかく質問をしまくる。 能ある鷹は爪を