客観的な統計データをもとに都道府県を比較分析する「データで読み解く」シリーズ、第4回は「大学生の生活事情の変化」というテーマで語っていきます。 改元もからんだ空前の大型連休も終わり、大学に進学した子どもの五月病が気になる向きも多いかもしれません。また最近では、奨学金の返済問題や学生のブラックバイト問題など現代の大学生にまつわるお金の問題が多く報道されています。その陰で、授業料や仕送りで頭を抱えている親御さんや、生活費の確保のために授業そっちのけでバイトに勤しむ学生も少なくないと思われます。 一方では自らの学生時代を振り返って「それほど苦労しなかった」と思っている人も少なくないはず。そこで今回は、大学生の生活事情の変化について物価の観点から考えてみました。 「国立大の授業料」は上がったのか? まずは授業料を見てみましょう。国立大学の授業料の推移は以下のようになっています。 [図表1 国立大学
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