山田ルイ53世さんは、小学生の頃から頭脳明晰、運動神経抜群で「神童」と呼ばれていたにもかかわらず、なぜ6年もの間、ひきこもりの生活を送ることになったのでしょうか。父親になった今だからこそ感じることもあると言います。(構成=山田真理 撮影=本社写真部) * * * * * * * ◆ある日、プツンと糸が切れて 僕がひきこもりになったのは、中学2年生の夏。関西でそこそこ名の知れた中高一貫の進学校に通っていたのですが、登校途中に「大」のほうを粗相してしまい、それをクラスメイトに知られた(と僕は思っていた)のがきっかけでした。 コミュニケーションのうまいやつなら、「あ、臭う? 実はウンコもらしてん」と笑ってしまえたのかもしれませんが、僕はずっと優等生キャラだったので、プライドが邪魔をしてピエロを演じられなかったんです。 そこで何か、自分の中でプツンと糸が切れたというか。たぶん、それまですごく無理を