「飛翔」のイメージ図=JAXA提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、国内初の研究用ジェット機の愛称が「飛翔(ひしょう)」に決まったと発表した。県営名古屋空港(愛知県豊山町)を拠点として、この春にも運用を始める予定。 研究用ジェット機は、三菱航空機(名古屋市)が取り組んでいる初の国産ジェット旅客機「MRJ」の開発を支えるのが大きな狙い。機体は米国製の双発ジェット機で、全長約20メートル。最高速度はマッハ0.8で、高度1万4千メートルを飛べる。 JAXAは、この機体に特殊な計測装置などを載せて、「MRJ」の開発のほか、次世代の運航システムの検証、ロケットの打ち上げ支援などに活用するという。 愛知県などは、航空宇宙産業の集積をはかる狙いで、県営名古屋空港の一部を整備してJAXAを誘致。JAXAはこれまでプロペラ機3機を保有しており、東京都調布市が唯一の拠点だった。(高山裕喜)