宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立天文台などは24日、太陽観測衛星「ひので」がX線望遠鏡で撮影した金環日食の画像を公開した。輝く太陽のコロナの前を、黒い丸い月が通り過ぎる様子がとらえられている。 JAXAによると、日本時間の24日午前6時53分ごろ、北米の上空約680キロを通過したひのでと、月、太陽が一直線に並び、金環日食になった。北米の地上では部分日食として観測された。ひのでは2006年9月の打ち上げ以降、皆既日食は1回、金環日食は今回を含め2回、それぞれ遭遇しているという。 金環日食は、太陽が月に完全に隠れる皆既日食と違い、月の周りから太陽がはみ出してリング状に見える現象。JAXAなどはインターネットで画像のほか動画も公開している。アドレスはhttp://www.isas.jaxa.jp/home/solar/eclipse20141023/。