宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月25日の12時〜15時にかけて、実験用航空機「Queen Air(ビーチクラフト式65型)」を用い福島原発周辺上空の放射線量計測を実施したことを発表した。 JAXAの保有する実験用航空機Queen Air(ビーチクラフト式65型) これは文部科学省(文科省)の依頼に基づき、東北地方太平洋沖地震における災害対策支援として、東京電力の福島第一原子力発電所からの放射性物質の放出状況について確認するため、原子力安全技術センターと協力して実施したもので、今回の計測により収集されたデータは文科省に提出され、適切な対策の実施に役立てられることとなる。 なお、JAXAでは同機を用いて、これまでも定期的な大気採取(国立環境研究所と共同研究)や2酸化炭素自動連続測定器の飛行評価、風擾乱検知装置開発のための大気エアロゾル観測などを行ってきている。