印刷 ツチガエルをくわえたものの、のみ込めないシマヘビ=吉村友里さん提供カエルグッズを手にする吉村友里さん=岡山市 ヘビににらまれても食べられない!?――。そんなカエルがいることを九州大学の大学院生、吉村友里さん(27)らが確認し、10月中旬に岡山大であった個体群生態学会で発表した。イボから出す分泌液の味や臭いでヘビの捕食から身を守っているらしい。 イボガエルとも呼ばれるツチガエル。体長約5センチで、北海道から九州の水辺に広く分布。ヘビにかまれるなどの危害を受けると、背中のイボから青臭い汁を出す。この分泌液のおかげでヘビに食べられないのでは、とのうわさは以前からあったという。 うわさを確かめようと、吉村さんら九大生態科学研究室のメンバーはシマヘビ34匹にツチガエルを与えてみた。すると、かみつくヘビはいたが、のみ込めたヘビはいなかった。かんだ直後に口をよじらせ、何かを吐き出すような様子