梅棹忠夫「知的生産の技術」は京大式カードを生み出した. たしかに,アナログな知的生産ツールは現代においても有効だと思う. ここでは,アナログとデジタルの違いに注意しながら,「知的生産の 技術」の僕なりのやり方を考えていく. カードを持ち歩き,「1項目1枚」の原則でカードに情報を書き出すという 梅棹流の特徴は以下の様にまとめられる.これらをデジタルツールと比較しながら 検討していこう. 持ち運びが容易で,すぐに記入できる 1枚1項目なので,並び替え・分類・参照が容易 カード1枚の面積に制限された情報整理術が必要 身体的フィードバックを持って操作できる 持ち運びが容易で,すぐに記入できる カードは手帳程度のサイズであり,持ち運びに関してはポケットでも カバンでも可能であり,とても優れている.しかも,少し硬めの 台紙をセットにしているので,机がなくても記入するのは簡単だ. さらに,ここがアナログ