知り合いからすすめられて幾星霜。二回ほどとおしてはいるんだが、やっぱり集中力と時間がいるもので、哲学系統の本は、いまの生活スタイルではなかなか読めないなぁ。 ハイデガーや現象学を読みこめたのも高校から大学にかけての暇がある時ばかりだった。独特の用語で、世界構築していくため、長時間読書の時間がとれないと僕のような凡人には理解がついていかない。「さらっと通して」全体像を理解するというのは出来るが、「そういう読み方」は、哲学書にはあり得ないものだからねぇ。哲学を「する」というのは、いま僕らが立っている大地の存在を疑うようなもので、そういった、絶対にあり得なさそうなものを、言葉一つ一つを峻厳な定義で積み上げて、世界を再解釈してしまう・・・というところにある。むしろ、結果よりも、その「過程」に意味があるもの。だから、時間があれば、学生時代に一つの哲学を徹底的に繰り返し読むような読書ができると最高なん