【2007年3月29日 アストロアーツ】 日本が誇る観測装置、X線天文衛星「すざく」とすばる望遠鏡の同時観測を実現することで、ブラックホールへ流れ込んでいたガスが逆に外へ噴出する「宇宙ジェット」現象の瞬間がとらえられた。日本天文学会2007年春季年会を代表する研究として発表されている。 マイクロクエーサーの想像図(提供:NASA) 「クエーサー」と「マイクロクエーサー」の比較。クリックで拡大(提供:上田佳宏氏) 「すざく」と「すばる」で同時に観測された GRS1915+105のX線(下)と近赤外線(上)の明るさの時間変化を示した図。クリックで拡大(提供:上田佳宏氏) (上)ジェットが出る前の降着円盤の模式図、(下)ジェットが噴出する瞬間の降着円盤の模式図。クリックで拡大(提供:上田佳宏氏) (左)観測を行うX線天文衛星「すざく」の想像図(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))、(右)「す
【2007年3月26日 アストロアーツ】 3月19日のニュースで取り上げた激変星「きりん座Z」について、月刊「星ナビ」で変光星のコーナーを担当されている、滋賀県ダイニックアストロパーク天究館の高橋進さんから解説をお寄せいただいた。変光星の奥深い世界の一端に触れていただきたい。また、きりん座Zは今が見ごろなので、望遠鏡をお持ちの方は観測に挑戦してみてはいかがだろう。 3月19日の天文ニュース「白色矮星の『小さな爆発』が『大きな爆発』とつながった」で紹介されたきりん座Z(Z Cam)ですが、ちょうど今が見ごろを迎えています。 先の天文ニュースでも説明されているとおり、きりん座Zは激変星で白色矮星と赤色星との近接連星です。赤色星から流れ出したガスが白色矮星に落ち込んでいきますが、このガスが白色矮星の周りに降着円盤を形作ります。降着円盤は普段はわりと安定的に回っていますが、ガスが多量にたまると不安
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