『初めてのセイバーメトリクス講座』の第3回目。今日は「打者」の指標について幅広く、それでいてざっくり勉強したいと思います。講師はセイバー研究で知られる統計学者の鳥越規央先生。生徒はわたくし、漫画家のカネシゲタカシでお送りします。(今シーズンのデータは9月18日時点のもの) 鳥越:この連載の初回に「打者の指標としてこういうものがあります」と大雑把に紹介しましたが、覚えておられますか? カネシゲ:OPSですね。OPSはもう大丈夫です! 鳥越:よかった。OPSというのは「出塁率+長打率」なので、出塁する力も長打を打てる力も見れるというのがウリですね。でもやっぱり長打をめちゃめちゃ打てる選手はしっかり評価してあげる必要がありますよね? カネシゲ:そりゃそうです。 鳥越:そこでセイバーの世界では「IsoP(アイエスオーピー)」(もしくはISOと表記)という指標を用います。「Isolated Powe