いま女性活躍を推進する動きが本格化しています。内閣府では、女性の活躍推進に向けた指針を発表し、各企業の取り組み方の情報公開を始めました。そして時代の流れに呼応するように、世界で活躍できる女性ビジネスリーダーの育成も求められています。 今回は、日本初の女性リーダーを育成するためのビジネススクール、日本女子経営大学院の役員でもある、マネジメントサービスセンター・コンサルタントの今井恵利子氏に、女性活躍の現状と方向性についてお聞きしてみました。 ●女性管理職が少ない日本社会 –女性の活躍を推進する動きが活発化している現状を、どのようにお考えですか? 今井恵利子氏(以下、今井) ようやく日本でも女性が活躍可能な土壌ができつつあると感じています。女性は家庭に入って家族を支えて家を守るものという価値観が強い日本ですが、欧米諸国でも、女性が家庭に入ることを美徳とする考え方がいまだに残っています。 –欧米