というのは入門した先の師匠がつける。 最初の一字を師匠の名前の頭一文字からもらい、その次の字は、本人の個性、師匠の思い入れ、入門時のいきさつやその場の思いつき、その他もろもろの事情で決まることが多い。 かわったところでは笑福亭松之助の弟子の名前だ。 弟子の実家の稼業から、「サドル」(自転車屋)、「パーマ」(美容院)と名付けられた弟子もいる。 松之助に「さんま」という名をもらったのが明石家さんまで、実家は水産加工業を営んでいたとか。 笑福亭福笑という落語家がいる。 なかなか弟子をとらないことで有名だが、現在唯一の弟子の名前は「たま」。実家はビリヤード店を営んでいたとか。 と書き連ねながら今更ながら気づいたが、こういう名付けをするのは笑福亭だ。 米朝一門にはこの類の名前の落語家はいない。