クリックして拡大する民主党代表選を受け、厳しい表情で都内のホテルに入る小沢一郎元代表=29日午後、東京都港区(荻窪佳撮影) 「数の論理」の信奉者が「数」に屈した。 海江田万里経済産業相を民主党代表選に擁立して「復権」を目指した小沢一郎元代表。海江田氏は1回目の投票で順当にトップに立ったが、決選投票で「下位連合」の前にまさかの逆転負け。小沢氏にとって、代表選はこれで昨年6、9月に続き3連敗だ。 「第1回投票で(2位を)41票離した候補が負けるなんて憲政の常道に外れている」 小沢氏に近い中堅議員は選挙後、怒りを爆発させたが、“数合わせ”は本来、小沢氏が得意としてきた政治手法だったはずだ。 一方の勝者。野田佳彦新代表は両院議員総会での就任演説で、「応援をいただいた皆さま、いろいろと神経を使ったと思います。お疲れさまでした。ノーサイドにしましょう、もう…」と静かに語った。 ノーサイド=試合終了のホ