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ブックマーク / www.minakatella.net (3)

  • 幽霊と幻の区別;履歴書(現代語訳19):南方熊楠の手紙

    那智山 / み熊野ねっと 前状の続き このようにして小生は那智山にいて、寂しい限りの生活をして、昼は動植物を観察し図記して、夜は心理学を研究する。寂しい限りの所なので、いろいろの精神変態を自身に生ずるゆえ、自然に変態心理の研究に立ち入った。幽霊と幻の区別を知ったようなのは、このときのことである。 幽霊が現われるときは見る者の身体の位置がどうであろうと、地平に垂直に現われ申す。しかしながら幻は見る者の顔面に並行して現われる。 この他発見したことは多い。ナギランというものなどは(また stephanosphara〔ステファノスヘーラ〕 と申す欧州で稀にアルプスの絶頂の岩窪の水に生ずる微生物など、とても那智のような低い山にないものを)幽霊が現われて知らせたままに、その所に行ってすぐに見つけ出しました(植物学者にこのようなことが多いのは以前から書物に見える)。また、小生がフロリダにあったときに見つ

    na23
    na23 2012/01/23
    熊楠レベルなら本物の幽霊=スピリットと日常的に会っていても何ら不思議ない。
  • 処女を悦ばす妙薬;履歴書(現代語訳36):南方熊楠の手紙

    よって説き出す一条は、紫稍花(ししょうか)で、これは淡水に生じる海綿の細い骨である。海から海綿を取り出し、ただちに水につけて面を掃くと、切られ与三郎のように30余ヶ所もかすり傷がつく。それは海綿には、こんなふうの細いガラス質の針があり、それを骨として虫が生きているのである。その虫が死んでもその針は残る。ゆえに海綿を手に入れたら苛性カリで長く煮てこの針を溶かしきり、柔らかくなったのを理髪店などに売り用いるのだ。 痛いというのと痒いというのとはじつは程度の違いで、海綿の海に生ずるものは件の針が大きいため突くと痛む。しかしながら、淡水に生じる海綿は至って小さなものなので、その針は微細で、それで突かれても痛みを感ぜず、鍋の尻につける鍋墨に火がついたように、ここで感じここで消えるということが止まらない。すなわちハシカなどにかかったように温かくて諸所微細に痒くなり、その痒さが移動して一定せず、いわゆる

    na23
    na23 2011/08/22
    キモいな。
  • 梅毒;履歴書(現代語訳31):南方熊楠の手紙

    na23
    na23 2011/02/13
    最強の40歳童貞男だよな。
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