東芝は7日、不正会計問題に重大な責任があるとして、田中久雄氏ら歴代3社長を含む旧経営陣5人に対し、総額3億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。役員以外の幹部社員26人も9日付で懲戒処分にする。不正会計の責任を明確にし、経営を立て直す考え。 賠償請求の対象は、前社長の田中氏のほか、佐々木則夫氏、西田厚聡氏の元社長2人と、財務担当役員などを務めた村岡富美雄氏、久保誠氏。 7日発表した2015年9月中間連結決算は、営業損益が904億円の赤字(前年同期は1378億円の黒字)に転落した。中間決算の営業赤字は6年ぶり。