連載第1回となる「中堅・中小企業の安易なSaaS移行はトラブルを招く」は、冒頭でSaaS(Software as a Service)導入の失敗事例を挙げた上で、業務システムにおけるSaaS活用の指針となる「業務システム特性」について解説した。第2回から第5回にかけては個々の業務システムについて、SaaS活用の具体的なポイントを解説していく。今回の対象は「顧客管理系システム」だ。 一口に顧客系管理システムと言っても、その範囲は多岐にわたっている。営業部門が利用する営業支援システム(SFA)もあれば、サポート部門が利用するコンタクトセンター設備(CTI)もある。今日ではこれらをまとめてCRM(Customer Relationship Management)と称することが多く、本稿でもそれに従うことにする。つまり、今回のテーマは「SaaS形態のCRM」ということになる。 目的別に見る3つのC
![「カスタマイズが肝」のCRM、どこまでSaaS事業者に合わせる?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ba6d46df0bbfd49fe49b0b310841018c29cda511/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_tt.gif)