マンションポエム。それはマンション広告にちりばめられた詩的キャッチコピー。 折り込みチラシや、駅や電車内の広告などでよく見かけると思う。「洗練の高台に、上質がそびえる」(「プラウドタワー白金台」野村不動産より)といったあの名調子のことだ。 このマンションポエム観察をライフワークにしているぼく。今回はさらに踏み込んだ分析をしてみよう。
マンションポエムとは、新築分譲マンションの広告コピーのこと。「洗練の高台に、上質の風が薫る。」「華やぎの奥座敷で、美を湛えた静謐の邸(レジデンス)に出逢う。」など、独特の言葉遣いで上質な住まいを語る様はまるで詩のようだと思った。そこでこれらを「マンションポエム」と呼ぶことにした。 情緒溢れるその文体はそのまま読んでも楽しいが、集めて分析するとさらに興味深い。マンションポエムは新築分譲マンションの魅力を謳うもの。その多くは土地の物語である。これまで全国の300あまりのポエムを収集してきて分かったのは、そこにはぼくらが漠然と抱いている街のイメージが濃縮されているということだ。これはれっきとした都市論なのだ。 あなたがどこに住んでいるかは、あなたがどういう人であるかを表現することもある。どの街に住むかということは、収入と相談しつつどの物語を自分のイメージとして選ぶか、ということなのだ。 マンショ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く