『図書館戦争』 「超法規的」ならなんでも許されると思ったら大間違いだ!(柳下毅一郎) -3332文字- 2013年05月06日 20時45分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : 佐藤信介 • 図書館 • 岡田准一 • 有川浩 • 栗山千明 • 榮倉奈々 • 田中圭 • 石坂浩二 • 福士蒼汰 • 野木亜紀子 『図書館戦争』 監督 佐藤信介 脚本 野木亜紀子 撮影 河津太郎 原作 有川浩 出演 岡田准一、榮倉奈々、栗山千明、田中圭、福士蒼汰、石坂浩二 それは、我々の知っているのとは少しだけ異なる世界である。 昭和の末期に成立した「メディア良化法」は法務省のメディア良化委員会に広範囲な検閲権限を与えた。良化委員会の良化特務機関は本や雑誌を好き勝手に押収することを許され、たちまちのうちに言論の自由は圧殺された。それに唯一対抗すべく立ちあがったのが図書館である。「図書館の自由法」に基づき、本