インターネット通販の普及で宅配便が急増している問題で、宅配便最大手のヤマト運輸は業界2位の佐川急便、3位の日本郵便と連携し、首都圏の高層ビルなどで3社の荷物を1社に集約して配る取り組みを強化する。3社が同じビル内で配達するのは効率が悪いため、1社が他社の荷物も預かり、一括して届ける。今後はマンションや戸建て住宅にも広げる方向で、ヤマトは「効率化を図り、人手不足の緩和につなげたい」としている。 高層ビルの場合、宅配業者は地下の荷降ろし場にトラックを止め、降ろした荷物を台車で運んでいる。荷降ろし場は3社の順番待ちとなって待機時間がかかるうえ、3社それぞれに配達員(ドライバー)が必要。荷物を受け取る側も3社から別々に届くため煩雑になる。一括配送になれば、共通の配達員だけでよく、受け取りも1回で済むなどメリットが多い。
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