現代において、文字を書くということは、コンピュータやケータイのキーを打つことと、ほぼ同義になってきています。そして、現代のコンピュータにおいて文字を扱うためには、文字コード、それもUnicodeの助けを借りるしかなくなってきています。でも、Unicodeは日本語に特化して作られたわけではないので、日本の文字を扱おうとした場合、色々とヤヤコシイ点があったりします。それらのヤヤコシイ点を、できるだけ平易に説明するこのシリーズ、第10回は、戸籍統一文字とUnicodeの関係です。 日本の戸籍は、元々は紙の形で扱われていましたが、現在、自治体のほとんどは、いわゆる電算化戸籍に移行しています。コンピュータ上に、戸籍を格納しているのです。この電算化戸籍において、文字を表現するために使われているのが、戸籍統一文字です。現在、戸籍統一文字には、漢字55271字、非漢字773字、合わせて56044字が収録さ