P-MODELは1979年に平沢進(G,Vo,Syn)、田中靖美(Key,Syn)、田井中貞利(Dr)がそれまで活動してきたプログレッシヴバンド「マンドレイク」を終了させ、新たに「マンドレイク」のファンであった「阿鼻叫喚」のキーボーディスト、秋山勝彦をベーシストととして迎え結成されたテクノポップバンドである。 当時世界同時多発的に生まれてきた機械的な演奏スタイル、サウンド、思想などを統括して、世間はその「ジャンル」に大いに迎合し、それを「テクポップ」という枠組みの中に押し込み一大ブームへと仕立て上げた。テクノポップの筆頭は当時大旋風を巻き起こしたYMOであるが、しかし実のところテクノブームとはその「大旋風」がゆえYMOブームを指すといった声が存在するのも事実であった。その当時のP-MODELは、すでに経験豊富なメジャーな境遇から生まれてきたYMOとは明らかに一線を画し、その他プラスチックス