大阪府河内長野市で府が進めている架橋工事で、福島県内の建設会社が製造した橋桁について周辺住民から原発事故による放射能汚染への不安の声が上がり、7月末以降、工事が中断されていることがわかった。 同社は橋桁の放射線量測定を実施しており、府は問題がないと判断できれば工事を再開する方針。 府富田林土木事務所によると、橋桁は長さ55メートル、幅8メートルの鋼製。河内長野市と和歌山県橋本市を結ぶ国道371号バイパス架橋工事の一環で、福島県郡山市の建設会社が2009年5月、橋桁の製造と設置工事を約1億2500万円で受注した。橋桁は、東日本大震災前の今年2月に完成し、同社敷地内の屋外に置かれている。 当初は9月に河内長野市に運び、橋は来年2月に完成予定だった。しかし、同土木事務所が7月末、地元住民への説明会で、橋桁が福島県内で造られたことを説明すると、住民からは「放射能の不安がある。安全性を確認してほしい