関西電力は22日、火力発電所の取水口付近にクラゲが大量発生したため、出力を落として運転すると発表した。 22日午前時点で、姫路第二火力発電所(兵庫県姫路市)など2か所で、最大90万キロ・ワットの供給力が失われた。クラゲは、例年7月中旬頃までには減少するが、関電は、節電要請期間(7月2日~9月7日)の需給への影響は見通せないとしている。ただ、原子力発電所1基分にも相当する出力低下だけに、電力供給面の懸念材料になりそうだ。 関電によると、今月15日頃からミズクラゲが大量発生し、出力を調整して運転している。クラゲの被害があるのは、姫路第二火力4号機、5号機、南港火力発電所(大阪市住之江区)2号機、3号機。クラゲは、冷却水として使う海水の取水口付近に押し寄せており、十分に取水できなくなると発電用タービンを回した蒸気を冷却できなくなる。