OMG (Object Management Group) の SPEM 2.0 (Software Process Engineering Metamodel) の概略について解説します. SPEMは, 「ソフトウェア・プロセス」を表現する「モデリング言語」を定義するものです. 「ソフトウェア・プロセス」とは, 「ソフトウェアを作るやり方」ですね. ソフトウェアを作るときには (どんなやり方にしろ), 何かのプロセス (過程, 工程) を経ているはずです. 今まではソフトウェアを作る過程で重要視されてきたのは「どういうもの (プロダクト) を作るか」ということでした. ユーザの要求を満たすもの, 品質の高いもの, 保守のしやすいものを作れるかどうかということに関心が集まっていました. もちろんそれも重要ですが, 結局いいものを作るにはうまいやり方で作らねばだめだ, ということが1990年