以下に掲載する文章は、いまから4年前、2012年11月21日に「ノベラブルブロガブルシステムズ」というブログに書いたものです。 スマホから8万5千文字の小説を書いたと言ったら、聞いた人は大抵おどろく。よく書けますねと。 大型のディスプレイとキーボードを使ってさえ大変な長文を、よくそんな小さな画面とフリック入力でかけましたね。そんな意味だ。 でも、スマホだから書けたのだ。 理由のひとつめは簡単。モビリティ。移動時間や待ち時間を無駄にしなければ、毎日少なくとも1時間以上を執筆に費やすことができる。これはスマホがなければ不可能なことだった。 しかしふたつめの理由は、自分自身やってみるまで気づかなかった。それは、単機能である、ということ。つまり、ひとつのことしかできない。それゆえ、たったひとつの文章に集中し続けていられる。 ただでさえ狭いスマホの画面の半分を、さらにキーボードが占領してしまうわけだ