衆院選で大敗した民主党が、党勢立て直しの一環として、12日から幹部による全国行脚を始めた。この日は細野豪志幹事長が徳島県を訪問。地元支持者らとの会合では「民主党は地域に根を張った活動をしていない」などといった辛口の意見が相次いだ。 全国行脚は衆院選落選者の地元や参院の1人区などを中心に、海江田万里代表と細野氏が手分けして回る方針だ。徳島県は、細野氏の政界の師にあたる仙谷由人元官房長官のおひざ元。昨年の衆院選では仙谷氏を含め民主党の前職3人が全員落選し、全国に20ある衆院議員空白県の一つだ。 細野氏はこの日、仙谷氏や高井美穂元文部科学副大臣の集会などをハシゴ。参加者からは「党の政策や国政選挙の候補の顔が見えにくい」として、地方議員を増やすよう求める声も出た。細野氏は徳島県連青年局との意見交換で、「もともと頭でっかちの政党だった。その限界が露呈した。現場から作っていかなくてはいけない」と語