ある日、突然に「殺人犯」だとネットで攻撃にさらされた、お笑い芸人のスマイリーキクチさん。前編( https://www.bengo4.com/internet/n_6209/ )では、加害者が摘発されるまでの10年にもわたる道のりを伝えた。 摘発された19人とキクチさんは面識はなく、加害者たちは書き込んだ理由を「正義感だった」と話したそうだ。こうした「身勝手な正義感」はなぜうまれるのか。また、ネットでの誹謗中傷に悩まされたキクチさんがなぜ、Twitterを始めたのか、話を聞いていく。(ライター・高橋ユキ) ●逮捕されたのは、ごく普通の人たちだった ーー19人は、どのような人たちだったのでしょうか。 「17〜47歳まで、有名国立大学出身の公務員や、大手企業のサラリーマン、妊婦さん、派遣社員の20代女性など、様々でした。そしてごく普通に見える人たちですね。 警察では写真も見せてもらいましたが、
ある日、突然、身の覚えのない「殺人犯」と名指しされたことから、お笑い芸人・スマイリーキクチさんの人生は一変した。最初の書き込みは、1999年のこと。仕事が軌道に乗りはじめた頃だった。まさか、この日から10年にわたって、格闘が続くとは思わなかったという。 キクチさんが突然、事実無根の「殺人犯」にされた事件とは、1988年〜1989年に東京・足立区で発生した「女子高生コンクリート詰め殺人事件」のこと。全く無関係であるのにもかかわらず、2ちゃんねるや個人ブログ、Yahoo!知恵袋などに書き込みは続き、ようやく2009年になって、書き込んだ19人が摘発された。2011年には、10年間の戦いをまとめた「突然、僕は殺人犯にされた」(竹書房)を出版している。 しかし今もなお、殺害予告、中傷はやまない。いまだに事件との関連を示す「根も葉もない情報」はネット上に漂い、殺害予告は、1年に1度くらいはあるそうだ
本当に怖かったこと 「正義感」の裏側には 怒り感じたら「寝かせて」 18年もの間、ネット上の「デマ」と闘ってきた男性がいます。お笑い芸人のスマイリーキクチさん(45)です。フェイクニュースも問題化している今、全国各地の学校を飛び回り、子どもたちに自身の体験を伝えています。講演の主眼は、いかにして「デマを広める加害者にならないか」ということ。壮絶な闘いの末に得た教訓を、聞きました。 なりすましが「許して」 ――ネットでのデマや誹謗中傷は、なぜ始まったのですか。 「突然です。1999年に、10年前の凶悪事件に私が関わっていたというデマが広まりました。巨大ネット掲示板『2ちゃんねる』に『人殺しは死ね』『白状して楽になれよ』などと書き込まれ、それが事務所の公式サイトの掲示板に広がりました。根拠は、私が事件のあった東京・足立区出身で、犯人たちと同じ世代ということだけです」 ――拡散していくデマに、ど
1. クジラックス氏が警察から自宅訪問を受けた件 2. 表現の自由の主戦場は昔も今もエロ 1. クジラックス氏が警察から自宅訪問を受けた件 漫画作品に描かれた強姦の手口を模倣した強制わいせつ犯が発生したとのことで、埼玉県警が、作者のクジラックス氏の自宅を訪問して「配慮」を「要請」したそうだ。 mainichi.jp ネット上では大きな話題となっており、「表現の自由の侵害だ」など、埼玉県警を批判する声が強い。 しかし、法律論(憲法論)としては、この件を「表現の自由の侵害」というのは困難だろう。 報道やクジラックス氏自身のツイート等から判断すると、警察は、何ら強制的なことはしていないと思われるからだ。単なる「お願い」にとどまるかぎり、人権侵害の問題は生じない。*1 しかし、警察といえば権力機構の最たるものだ。 形式的には強制を伴わない「お願い」にとどまるとしても、警察官がいきなり自宅に訪問して
2ちゃんねるを開設した「ひろゆき」こと西村博之氏が5月13日、AbemaTVの番組「エゴサーチTV」に出演。裁判所から支払いを命じられた損害賠償について、無視し続けたことを明かした。金額については、「(命令に従わない場合は)1日5万円払えっていう判決が出たりするんですよ。面倒臭いから放っておくと、1日5万円がすげー増えるんですよ。それが何件もあるから、累積で30億くらいいったと思うんですけど、ただ10年たつと時効だからゼロになるんですよ。だから、ゼロなんですよ、今」と語っている。 番組によると、番組によると、西村氏は2ちゃんねるの書き込みの削除をめぐり、多くの裁判を経験したが、「電車男」の印税60万円ほどを差し押さえられた以外は、賠償金を支払わなかったそうだ。 この理由について、西村氏は「10年たつと時効だから(賠償金が)ゼロになる。払うよりも10年間逃げ切った方が得」「お金はあるけど、(
事件名 コンビニ・コミック撤去訴訟(国家賠償請求訴訟) 1 事件の内容 福岡県警がコンビニ各社に対して暴力団関係書籍等の撤去を要請し、この撤去要請により自己の著作を原作とするコミックがコンビニの店頭から撤去された作家宮崎学氏が精神的苦痛を被ったとして損害賠償を請求している訴訟 2 係属裁判所 最高裁判所第三小法廷(最高裁の判断待ちの状態) 3 紹介者 弁護士倉地智広 4 事件の概要 (1)当事者 原告 宮崎学氏 被告 福岡県 (2)請求の趣旨 宮崎学氏が福岡県に対し精神的苦痛の慰謝料として550万円を請求 (3)訴訟の経過 福岡県警は、暴力団排除条例が平成22年4月から施行されるのに先立ち、21年12月に、コンビニ各社に対して、「暴力団専門誌や暴力団を主人公とした漫画等が氾濫しているなど、一部では暴力団を美化する風潮があることから、それらの影響を受け、誤った憧れを抱いたまま暴力団に加入する
■いたずらに性欲を興奮刺激せしめ・・・戦前の検閲の様子(出典:wiki)戦前は、書籍や雑誌等を出版・販売する場合、当時の内務省に対して発売前の納本が義務付けられていて、「検閲」されていました。そして、出版物が「安寧(あんねい)秩序ヲ妨害シ又ハ風俗ヲ壊乱(かいらん)スルモノ」と認められたときには、発売禁止の処分(いわゆる発禁処分)がなされていました(出版法19条、新聞紙法23条)。このため、戦前の大審院(最高裁判所の前身)時代は、わいせつ文書を取り締まる刑法175条は、それほど重要な規定ではなく、わいせつとは何かが正面から大きな議論になることもありませんでした。 戦後になって出版法および新聞紙法が廃止された結果、性的な情報をコントロールする条文として刑法175条の重要性が増すことになり、昭和22年に刑法175条が改正され、従来は罰金刑だけであった法定刑に新たに懲役刑(2年以下)が追加されたの
事件を受けて警察が漫画家に異例の申し入れ!確認しました。 こんばんは。おぎの稔です。 驚くようなニュースが飛び込んでき為、確認や情報共有に追われていました。 今回の件、私は、大変強い危惧を感じています。 ニュースは以下の通りです。 毎日新聞2017年6月14日 11時46分 〇事件の概要と問い合わせの経緯 報道にあるように 『埼玉県警に強制わいせつ容疑などで再逮捕された男が「成人向けの同人漫画をまねてやった」と供述したため、県警が漫画の作者に模倣した犯罪が起こらないよう配慮してほしいと要請した』 ・・・というのが今回の概要です。 警察が犯罪に模倣されないよう作者に申し入れをするのは異例との事で物議を醸しています。 被害に遭った女性の心痛は想像しがたいものでしょう。一日も早い恢復を望みます。 また、性犯罪は相手が子供かどうかという被害者の年齢、性別などに限らず許してはならないものです。 同様
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