日本の漫画は尖ったアートであり社会風刺であり文学でありながら、 最高のエンタメでもあった。そのアクロバティックな表現形態が 生み出してきた作品たちのなんと多様なことか。 「MANGAはクール」 とか言っている昨今の英国の若者たちにも ぜひ読ませたい。日本のMANGAはアナーキーなのである。 生きていると、思ってもみないことが起きる。 で、マンガを読んでいると、思ってもみないことだと思っていたことが 平然と描かれていて驚く。 マンガはいつも、想像力のその先で鎮座している。 本選集は、1960年代以降半世紀にわたる日本の「現代マンガ」の 流れを新たに「発見」する試みです。マンガ表現の独自性を探り、 「本物」を選りすぐって、時代を映すマンガの魂に迫ります。 8つのテーマに基づいて、決定的な傑作、知られざる秀作を集め、 日本の社会と文化の深層をここに浮かびあがらせたいと思います。