図書館でいつものように絵本をみていたら、聞き覚えのあるフレーズと、はじけるような笑顔の子供の写真が目に入ってきた。 「あ!もしかして?」と思って開いてみたら、やっぱりそうだった。子供たちがまだ小さい頃、幼稚園のお遊戯会で歌っていたあの歌だった。 本を開くとまず目に入ってくるのは、この言葉。 こどもは こどもだから こどもでいい きみは きみ そのまんま そのまんま おおきくなれ そして、篠木眞さんが写し出した子供たちの姿に心を奪われる。笑顔も、泣き顔も、びっくりした顔も、全部が美しい。今、この一瞬を、真剣に生きている、まっすぐなまなざしに、心が全部もっていかれる。 わたしは自分の子を産むまで、特に子供のことが好きではなかった。うるさいし、自分勝手だし、すぐ泣くし、汚すし、「かわいい」なんてちっとも思えなかった。正直いうと、自分の子が生まれてからだってそうだ。もっというと、今だって「子供はか