ユーザー企業でいま求められているのは、ITの力を事業に生かす活動をリードできる人物、すなわち「プロフェッショナルITマネジャー」である。この連載では、プロフェッショナルITマネジャーが満たすべき条件を八つの力として紹介している。 前回(ITマネジャーが「プロ」を目指さないと会社が不幸になる)は八つの力とともに、IT部門やITマネジャーを取り巻く状況を概観した。八つの力は以下の通りである。 1. 掘り起こす力:真に実現したいことを会話などを通して明らかにしていく力 2. 突破する力:ビジネスに成果をもたらすIT企画を経営陣に理解・承認してもらう力 3. 捌(さば)く力:IT部門への要望の取捨選択や、IT部門として取り組む順番を見極める力 4. 仕切る力:企画やプロジェクトを進める際に実施する会議を仕切り、目的を達成する力 5. 付き合う力:社外の専門家や協力会社などと関係を築く力 6. 巻き