日本があらゆる意味で行き詰まっていること、非常に大きな過渡期にあることはもはや誰の目にも明らかと言えるが、肝心な現状分析や対応策の方は、百花騒乱のわりにはなかなかこれと言った決め手がない。少なくとも『これぞ解決策』と胸のつかえが取れるようなものがなかなか見つからない(私が不勉強だけなのかもしれないが・・)。 そう言う私も、『日本人とは何か』というテーマの探求には昔から興味があり、様々な本を読んだり、人と議論を重ねてきた。また、実際の社会の中で身をもって体験して学んで来たことも少なくないため、今ではそれなりに自分の意見もあり、そこそこに自負もあったりする。だが、昨今、様々な機会を通じて露出する日本人の意識等に触れるにつけ、うまく説明しきれない状況が出てきていると感じることが増えてきていた。そして、この違和感の正体につき、今一歩解明できないでいた。