平安時代に中国から伝わったとされる「表具」。今では「表装」とも呼ばれ、一般的に掛け軸・屏風・襖などを指すことばのようだ。掛け軸には、文字や絵が書かれた「本紙」とその背景のような織物「裂地」を組みあわせる「表装裂取り合せ作業」という重要な作業があり、この工程は表具師と呼ばれる職人の技術が必要だという。 そんな伝統ある工程をオンラインで体験できる画期的なサービスが一般公開された。それが、京都表具協同組合が制作した表装オンラインシミュレーター「表装裂愉しむ hyosogire.com」だ。 貴重な表装裂データーをデジタル化「表装裂愉しむ hyosogire.com」は、同組合が所有する約1,400枚の表装裂のポジフィルムをデジタルデータ化し、誰でもWeb上で掛け軸のデザインが試せるようにしたもの。 公開の目的として、表具師と顧客との情報共有手段となることや、膨大な情報を蓄積するとともに簡単に探し