印刷 水俣病の原因企業チッソ(東京)が中国向けに自社を紹介するため作成した文書が波紋を広げている。水俣病の教訓などを記したものだが、被害実態にほとんど触れない一方、補償責任など経営上の「損害」を強調。加害責任の否定につながりかねない主張もあるとして、患者団体などから「被害に向き合う姿勢が感じられない」と批判の声が上がっている。 文書は中国語で書かれ、「水俣病を引き起こした企業の体験と反省」との題でA4判1ページ余り。2005年ごろ作成されたもので、関係者によると、中国・清華大学の公共政策の専門家らが昨年11月に同社水俣本部(熊本県水俣市)を訪れた際などに読み上げて配布されたという。 文書は、被害について「現在まで2千人以上が水俣病と認定されている」とのみ言及。一方、「水俣病を起こした負のイメージは経営上の重大な足かせになった。反体制運動の攻撃目標となり、従業員が暴力に遭い、妨害を受け
1968年に起きた国内最大の食品公害・カネミ油症の悲惨さを訴えようと、原因企業のカネミ倉庫(北九州市小倉北区)前で月1回、座り込みを続けてきた市民団体「カネミ油症を告発する会」が24日、最後となる500回目の座り込みをした。 同会によると、70年8月22日に開始。会を率いる元牧師、犬養光博さん(72)が福岡県福智町から長崎県松浦市に転居したことなどを機に、42年近く続いた活動に終止符を打つことにした。 早朝から約20人が集まり、午後6時50分の終了間際には約50人にまで増えた。最後に「油症事件は終わってないぞ」などとシュプレヒコールを上げた。 犬養さんは「問題はまだ解決していないのに、ここで終わって申し訳ない気持ち。(活動が終わっても)それぞれが公害の実態を後世に伝え続けなければ」と話した。
第7回大賞受賞作品 イタイイタイ病原因追求に陰謀がつきまとう。 「30年目のグレーゾーン 環境汚染この国のかたち」 このドキュメンタリー作品は、 僕が今まで生きてきて、 日本の大手マスコミでつくった もので最高作品です。 このドキュメンタリーには、 日本の病巣がよく表現されています。 司馬遼太郎を彷彿させる、 この国のかたちが表現されています。 1990年5月、富山県婦中町 ・猿実験チーフ 木村正巳理学博士 ◎神岡鉱山--戦争のたびに拡大されたという。 そのたびに、カドミウムを排出していたそうだ。 イタイイタイ病の患者は数百人死亡しているだろう。 イタイイタイ病発見者の荻野医師は、 政府や学会などから金目当てと、 非難されたという。 ・小林純教授(鉱毒分析) スライドを見せがら、昔のことを話される。 「イタイイタイと骨が折れていく。」 買収工作に何人もやって来たという。 昔からイタイイタイ
日本の高度成長期であった1950年代後半から1970年代にかけて発生した公害によって発症した病気を公害病と言うが、そのうちで被害が特に甚大なものを総称して「4大公害病」と呼ぶ。その内訳は、有機水銀による水質汚染を原因とする「水俣病<熊本県>」と「新潟水俣病(第2水俣病)<新潟県>」、亜硫酸ガスによる大気汚染を原因とする「四日市ぜんそく<三重県>」、カドミウムによる水質汚染を原因とする「イタイイタイ病<富山県>」である。ちなみに、日本の厚生省によって最初に認定された公害病は「イタイイタイ病」であり、それは1968年5月のことであった。 日本の「4大公害病」を遥かにしのぐ 驚異的な高度成長により2010年にGDPで日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国にも「公害病」は当然ながら存在する。中国各地から報じられる環境汚染や公害から判断して、「公害病」の状況は、日本の「4大公害病」を遥かにしの
原因となったカドミウム 閃亜鉛鉱。カドミウムを含む鉱石 イタイイタイ病(イタイイタイびょう)とは、岐阜県の三井金属鉱業神岡事業所(神岡鉱山)による鉱山の製錬に伴う未処理廃水により、神通川下流域の富山県富山市を中心に発生した公害病である。第二次大戦後の日本における高度経済成長期の負の側面である四大公害病の一つである。略してイ病ともいう[1]。日本語の音を写した 英語: “Itai-itai disease” として『オックスフォード英語辞典』など世界の多くの辞書に記載され、そのまま英語になっている。 概説 神通川下流域である富山県婦負郡婦中町(現・富山市)において、1910年代から1970年代前半にかけて多発した。 病名の由来は、患者がその痛みに「痛い、痛い!」と泣き叫ぶことしかできなかったから。1955年(昭和30年)に地元の開業医である萩野昇を地元『富山新聞』記者の八田清信が取材に訪れた
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