米南部オクラホマ州で、強盗殺人罪で死刑が確定したものの無実を訴えている黒人のジュリアス・ジョーンズ死刑囚(41)について、スティット知事(共和党)は執行当日の18日、仮釈放なしの終身刑に減刑すると発表した。州の恩赦・仮釈放委員会が、冤罪(えんざい)の可能性がゼロではないなどとして恩赦を勧告。著名人らも死刑回避を訴えていた。執行まで約4時間に迫っていた。 【写真特集】マルコムX暗殺 2人の有罪取り消しへ ジョーンズ元死刑囚は1999年7月、会社役員のポール・ハウエルさん(当時45歳)を射殺し、車を奪ったとして逮捕された。事件当時は「自宅で家族といた」と説明。米メディアによると、赤いバンダナから髪の毛がはみ出ていたとする犯人の目撃情報はジョーンズ元死刑囚の特徴とは違っていた。バンダナと銃は自宅で見つかったが、共謀したとされる男性が事件翌日に泊まりに来ており、弁護側はこの男性が置いていったと主張