ピーチの現行のパイロット数は108人で、うち機長は52人居る。年初から4月までに、病気とけがに加え、航空法が定める身体検査の基準を満たせずに就業できない機長が8人も発生した。 続けてピーチは、沖縄で異常降下し、海面ギリギリを飛行する重大インシデントを起こし信用を落としつつある。 人材不足は共通課題 パイロット不足はピーチに限ったことではない。航空業界全体の共通課題となっている。 「200万円の持参金を積まれてヘッドハンティングされたようだ」──。あるLCCの幹部はため息を漏らしたことがあった。ピーチでは創業以来、すでに10人のパイロットが退職している。バニラエアも「パイロット不足は共通の課題。うちも何とか足りている状態」とこぼす。ジェットスター・ジャパンには、現在130人ほどのパイロットが在籍しているが、うち数人は、提携関係にあるジェットスターグループからの移籍で賄っている。 2012年に