国内3位の航空会社、スカイマークの経営に暗雲が立ち込めている。きっかけは、欧州航空機メーカー大手のエアバスが、スカイマークと結んだ超大型機「A380」の売買契約を解除したことにあった。さらに2014年4~6月期の決算では約57億円の最終赤字に転じた。今後は約700億円とも言われる違約金をエアバス側に支払わねばならない。 2012年3月期決算では売上高803億円、営業利益153億円を記録し、最高益を叩き出したスカイマーク。それがわずか数年で危機的状況に陥った。 1998年の就航当初からスカイマークの経営を分析してきた航空経営研究所の赤井奉久所長は、「最高益を叩き出した2011年度には今の苦境の兆しがあった」と説明する。どこでスカイマークは間違ったのか。赤井所長が寄稿する。