■著作権料上乗せなら危機値上がり 6月2日に予定されていたデジタル放送番組の複製ルールを緩和する「ダビング10」が先送りされることになった。録画・複製に使われるデジタル家電に著作権料を上乗せする制度をめぐり、著作権団体とメーカーが対立しているためで、両者の溝は深く、決着のめどはみえない。メーカーはすでにダビング10対応機器を販売しているが、現行の複製1回制限を解除するにはプログラム変更などの手間が必要。先送りが消費者の買い控えにつながれば、せっかくの「北京五輪商戦」に水を差されかねない。(川上朝栄、塩原永久) ◇ 「権利者を失望させないようソフトランディングしてほしい」 先送りが濃厚となるなか、日本民間放送連盟の広瀬道貞会長は22日の記者会見で、メーカー側に譲歩を求めた。 しかし、両者の歩み寄りは一筋縄ではいきそうもない。8日に開かれた文化審議会小委員会では、著作権団体