千葉市稲毛区の飲食店で5月、家族4人が刃物で切りつけられて6歳の女児が死亡した事件で、千葉地検は14日、殺人容疑などで送検された元千葉市議の男性(46)を不起訴処分にし、発表した。鑑定留置の結果、「心神喪失状態で刑事責任能力はなかった」と判断した。地検は同日、心神喪失者等医療観察法に基づき、適切な医療措置を求める審判を申し立て、千葉地裁が入院を命じた。 千葉県警によると、男性は5月13日夜、同区の飲食店で、めいを刃物で突き刺すなどして殺害し、母親と父親と妹にも切りつけて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの疑いで逮捕・送検されていた。