当然、高卒での就職を希望し、まじめに活動した。しかし、おとなしい印象の彼女は、アピール度が低いのか、9月の就職試験解禁以来2回続けて落ちた。3回目に、遅れて求人を出した地元の食品会社を受け、まじめさが評価され、ようやく内定を得ることができた。 現在、就職して3年目の彼女は、時折、自分より年上のパートやアルバイト従業員への対応に苦しみながらも、正社員として同じ会社に勤め続けている。バスを2本乗り継いで通勤し、朝6時勤務開始の早番の日は始発のバスで通っている。 先日は、勤務先から1人選ばれて、漬物製造管理士の試験を受けた。学力には自信のない彼女だが、先輩社員に励まされ受験を決心したという。合格すれば、彼女が人生で初めて得た資格になる。 高校を卒業し、正社員で働くことで彼女の自己肯定観が芽生え、少しずつ大きくなったようだ。最近の彼女は内面も外見も変わってきた。ヘアカラーもするようになり、目下の悩
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