震災で天井の部材が客席に落下したミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)の内部が17日、報道機関に公開された。 川崎市によると、落下したのは天井の仕上げ材と軽量鉄骨でできた下地。震災当日の11日の時点では、4階席まであるホール内の2〜3階席部分にまたがる範囲で落ちていたというが、その後の余震で落下の範囲は広がり、この日は1〜4階席の広範囲に落ちてきた鉄骨や天井材が積み重なっていた。 余震が続き、市は状況確認の作業を始めるための安全確認にも着手できない。このため、9月末までの同ホールでの公演はすべてキャンセルされ、前売り券の発売はすべて停止。ホール再開のめどはまったく立っていない。