アニメ制作会社を狙った放火殺人「京アニ事件」で、自ら大やけどを負った青葉真司容疑者が手厚い治療の末に回復し、10カ月ぶりに逮捕された。死刑相当の容疑者にも最大限の治療を行い、公正な裁判を受けさせるのは法治国家として当然の措置で、そこには容疑者への好悪の感情は入り込まない。そのことと中国批判のあり方には共通点がある、と橋下徹氏は指摘する。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(6月2日配信)から抜粋記事をお届けします。 (略) ほぼ死刑になる容疑者を瀕死の状態から治療回復させる理由 報道によると、青葉容疑者は全身やけどによって瀕死の状態だったところを、当該医療機関は蘇生させた。ものすごい医療技術だ。しかもその費用のほとんどは、国民が納付する保険料や税金による医療保険によって賄われる。 (略) どうせ死刑になるような、このような残虐な容疑者の命を、なぜここまで国をあげ