書簡はA4で5枚、すべて日本語。1枚目は程永華大使の自署がある「カバーレター」。冒頭では、「日本国内で・・・チベットと新疆に関わる・・・後ろ向きの動きがみられ、中日関係の妨げとなって」いることを在京大使として「憂慮しています」と述べている。 続いて、チベットとウイグルに関する「中国側の立場を一層お分かり頂けるよう、ご参考までに関連資料を同封いたしました」と書かれ、2枚目以降にチベットとウイグルに関する中国政府の立場を説明したそれぞれ2ページの資料が添付されている。 要するにこれは、日中関係を憂慮する立場から、在京中国大使名で国会議員に資料を送付する書簡だ。100通以上送付したそうだから、恐らく毛筆の自署はコピーだろう。形式だけ見れば、どこの大使館でも行っている有識者への情報提供と大して変わらない。 中国お得意のプロパガンダ 問題は「関連情報」の中身だ。チベットについては、「中国の核心的利益