1.「皮」と「革」 動物の皮膚を意味する言葉には、「皮」と「革」 の2つがありますが、それぞれ意味が異なるって知ってましたか? 動物の体から剥がした皮は、そのまま放っておけば、肉と同じく腐ってしまいます。また、単に乾燥させただけでは、ガチガチに硬くなるだけでお財布や靴・鞄などの材料として使えるようにはなりません。これを使えるようにするためのステップが、よく耳にする「鞣(なめ)し」。つまり「皮」とは、その鞣し加工を施す前の生の状態のこと。製品用として使われる素材は「革」と表記するのが正しく、「皮」と表記するのは本来間違いとなります。ちなみに英語では、比較的大型の動物から取れる皮を「Hide(ハイド)」、小さな動物から取れるものを「Skin(スキン)」と区別し、「革」にあたるものを「Leather(レザー)」と呼びます。 「皮」が鞣す前の生の状態のものを指すのに対し、製品用として使えるように