2019.06.14 明治の服制改革 カテゴリ:歴史・本など・・ 明治23年に刊行された水野年方の「開化好男子」という絵があります。 上等官吏、法学博士、豪商紳士、医師、代議士、壮士、若旦那、学校生徒の八人が描かれています。そのうち、4人が洋装ですね。 特に上等官吏は大礼服姿の麗々しい立ち姿。 代議士は後ろ向きながらフロックコートの典型的な紳士。 髪型がやや自由すぎますが法学博士は多分洋行帰りなんでしょうね。学校生徒は・・・帽子とカバン以外は、今でもある(減りつつありますが)詰襟の学生服。 医者はこの絵では和装ですが、洋装の医者も描かれています。 こういった、男性の半分が洋服を着ていた?という分明開化の時代ですが、日本人・・とくに新政府の役人に洋服を着せるまでにはとてつもない苦労があった。 そういったことについて、こういった本があります。 「洋服・斬髪・脱刀ー服制の明治維新」(刑部芳則・講