日本の陸地で46年ぶりに観測された7月22日の皆既日食の投稿写真を、アマチュア月刊天文雑誌「星ナビ」が表紙に掲載したところ、チェコの著名な太陽研究家が南太平洋のマーシャル諸島で撮影した写真の盗用だったことがわかった。盗用が発覚したのは、日本の周辺で撮影した写真だとしたら、あるはずのない位置に恒星が写っていたからだった。 盗用写真が掲載されたのは、9月5日に発売された星ナビ10月号。沖縄県在住の男性が投稿した。星ナビは次号で謝罪記事を掲載する。 編集部によると、発売直後から「チェコのミロスラフ・ドルクミューラー氏の写真と酷似している」との指摘が電話やメールで複数寄せられた。 男性は編集部に対し当初、仲間数人と鹿児島県や中国で撮影したと説明した。しかし、編集部が、写真に小さく写っていた点状の恒星と太陽との位置関係を確認したところ、日本や中国で見える位置にはなく、南太平洋でしか見られない位
神奈川県立高校の06年度の全在校生約11万人分の個人情報がインターネット上に流出した問題で、個人情報約2千人分を含むファイルを共有ソフト「シェア」で流出させ、日本IBMの著作権を侵害したとして、警視庁は、東京都八王子市館町、無職川嶋一洋容疑者(50)を著作権法違反容疑で逮捕したと29日発表した。川嶋容疑者は「ファイルの欠陥を指摘したのに無視されたのでやった。シェアで流すことが違法とは知らなかった」と否認しているという。 同庁生活経済課とハイテク犯罪対策総合センターなどによると、川嶋容疑者は昨年11月、生徒約2千人分の氏名、住所、授業料の振替口座番号などの個人情報を含むIBMの著作物をシェアを使ってネットに流出させ、IBMの著作権を侵害した疑いがある。その他の約10万人分余りの個人情報については「ファイルは入手したが、まずいと思って流さなかった」と説明しているという。 川嶋容疑者のネット
明示・大正時代の文豪、夏目漱石の直系の孫、夏目房之介氏が自身のブログで、勝手に設立された「夏目漱石財団」に注意してほしい、というエントリを上げている。 この夏目漱石財団は夏目漱石の一部の血縁者が勝手に立ち上げたもののようで、「夏目漱石に関する人格権、肖像権、商標権、意匠権その他無体財産権の管理事業」などを設立の目的としているようだが、夏目房之介氏はこの団体について何も関与していないとし、次のように反対の立場を表明している。 ご存じのように漱石の著作権は戦後すぐに消滅しております。その後も、著作物の利用、演劇・映画化など翻案、あるいは漱石写真の利用、漱石イメージのCM利用など、様々な場合の問い合わせが父・純一や私のもとに参りました。が、私の代になってからは、消滅した著作権に関する案件はもちろんのこと、他の利用もすべて一切の報酬を要求せず、介入もしないことを方針にしてきました。 「漱石という存
日高賢治の中国知財最前線 「生きた教材の宝庫,中国知財問題から何を学ぶべきか?」 第1回(全6回シリーズ) 5000年の歴史を有するという中国には,われわれ日本人が眼を見張る巨大かつ雄大な歴史的遺産が数多く残されている。圧倒されるそのスケールとは裏腹に,近寄って細部をじっくり観察すると造りはかなり雑である。徹底的に細部にこだわる日本人にとっては,正直がっかりすることも多い。また歴史的建造物であるにもかかわらず,外壁が古くなったものには新しいペンキでベタベタと上塗りするなど,われわれには信じがたい修復作業も平気でやってしまう。ささいなことは気にしない大らかさを持つ中国人は,日本人とはまったく違う感性や価値観を持っている。 先日,2007年春に“ニセ・ディズニーランド”という不名誉なレッテルを張られ,一躍名を馳せた北京市石景山遊楽園に行ってみた。5月下旬の週末,絶好の行楽シーズン,絶好の
平成21年5月28日 千葉県警生活経済課と船橋東署は平成21年5月27日、自らが開設するブログに、他のホームページに掲載されていた文章を権利者に無断でアップロード(掲載)して送信できる状態にし、インターネットユーザーに閲覧させていた、大阪府高槻市の会社員男性(54歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、28日、千葉地検に送致しました。 男性は、平成20年7月23日ごろから平成21年1月13日ごろまでの間163回にわたり、Webサイト「gooヘルスケア」に掲載された(株)法研が著作権を有する文章を、無断で自らが開設するブログに掲載して不特定多数のインターネットユーザーに対して自動的に送信できる状態にし、同社の著作権(公衆送信権)を侵害していました。 (株)法研は、Webサイト「gooヘルスケア」で、健康に関する記事を掲載しているが、男性は、自らが開設する複数のブログにおいて、記事の文章を無断で掲
「(Googleブック検索のために設立された)版権レジストリ(Book Rights Registry)は、いわば世界規模のJASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)だ。音楽でも著作権は国ごとに管理され、各国の団体が相互連携しているのに、版権レジストリは世界中の書籍の権利情報を一元管理し、本拠地は米国ニューヨーク、理事も米国の出版社と作家、というのは、個人的にひっかかる。このことにもう少し注目してもいいのではないか」――著作権問題に詳しい弁護士の福井健策氏は、Googleブック検索をめぐる問題について、このように提言する。 これは4月23日に東京都内で開催された、ワイアードビジョン、アスキー総合研究所、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の共催によるセミナー「コミュニケーションデザインの未来 第2回 米国Googleの権利覇権と情報流通革命」において語ったものだ。福井氏はこの問題の論点
テレビ東京が社運を賭けてプッシュしていた「世界卓球」は、あんまり盛り上がらなかった。残念。個人的には、面白く観戦していたのだが。 放送を見ていて思い出したことがある。私には、卓球部員だった過去があった。そう。中学生になってすぐ、私は、卓球部に入部したのだ。 体育館の壁に立てかけられている卓球台を見て、ガキだった私は 「おお、卓球部に入れば毎日ピンポンで遊べるぞ」 と考えた。 その愚かな目論見は、入部したその日に瓦解する。 新入部員は、一日中素振りばかりやらされることになっていたからだ。 私は、2日ほどで退部した。ほかの幾人かの惰弱な仲間たちとともに。「ちぇっ」とか言いながら。 いまにして思うのは、あの、無意味に思えた素振り練習にもきちんとした役割があったということだ。 フォームを固める? まあ、そういう効果はある。全身を使ってラケットを振る感覚を覚えることは、ある意味、実際にピンポン球を打
他の著作権管理事業者との競争を阻害しているとして,社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)に独占禁止法違反で排除措置命令を行った公正取引委員会。「公取委の事実誤認」として不服を申し立てるJASRAC。意見が食い違う両者と,その背後にはどのような問題があるのか。経緯を整理するとともに,まずはJASRAC側の言い分を聞いた。 2008年4月。公正取引委員会は日本音楽著作権協会(JASRAC)に対し,他の著作権管理事業者との競争を阻害しているとして,独占禁止法(私的独占の禁止)違反の疑いで立ち入り調査を行った。近年,二次創作の人気も成長の一要因であった動画共有サイトに対し「著作権侵害」として厳格な運用を求めるなど活躍が目立ったJASRAC。インターネット上では公取委の動きに好感を示す意見が多い半面,権利者や著作権利用者などの関係者の間では戸惑いの声も聞こえた。 そして2009年2月27日。正式
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