「分からない」に接する、分かる側の人たちの為のお話です。 ちょくちょく書いてるんですが、しんざきは昔、小さな補習塾で塾講師のアルバイトをしていました。 補習塾っていうのは、進学塾の対義語みたいなもんでして、学校の授業についていけない子を救い上げることを主な目的とする塾です。 補習塾ですので、担当する生徒は「学校の勉強についていけなくて落ちこぼれてしまった子」が主ですし、散々叱られて勉強に対する自信は皆無、自己評価メタメタっていう子が殆どだったんですが、もう一つ印象に残っていることとして、「親子関係のギスギス問題」というものを観てとれることがしばしばありました。 教育に興味を持っていない家庭、教育についての意識がない親御さんは、そもそも「落ちこぼれてしまった我が子を補習塾に通わせてあげよう」という考えに至りません。 勉強が苦手な子は世の中に幾らでもいますが、補習塾に来るという時点で、既にある