印刷 図書館で「調べる学習」を指導する藤田さん(右から2人目)=東京都荒川区の尾久小学校 学校図書館が注目を集めている。大手出版社の教科書にも活用法が登場し、学校司書が教師と連携しながら授業に関わる学校も目立ち始めた。東京都荒川区では支援室をつくり、独自の取り組みを進めている。 ■調べる学習を行政支援 「調べたことを、まとめていく勉強を始めます」。6月30日、荒川区の尾久小学校の図書館。区から派遣された学校図書館支援室の藤田利江さん(59)が、4年2組の授業を始めた。 児童30人の調べるテーマは動物。藤田さんが作ったワークシートの真ん中に、犬や猫など調べる動物を書き込む。次に思いついた疑問を、周りの余白に書き出していく。 「これからが本番。今の疑問を図書館にある図鑑や本で調べてみよう」。藤田さんが指示すると、子供たちが競って動物の図鑑や本を探し始めた。 「ここに書いてあった」「へ