茅野市の牛山英彦教育長は11日の市議会12月定例会一般質問で、縄文文化を生かしたまちづくりを進める「縄文プロジェクト構想」をさらに推進するため、「市職員総学芸員化」に取り組むという考えを明らかにした。縄文文化に関する研修のほか、「尖石縄文検定」を受けてもらうことも検討する。 縄文プロジェクト構想は、2009年秋に英国の大英博物館で開催された「土偶展」に、同市出土の国宝「縄文のビーナス」と重要文化財「仮面の女神」が出品されたことを契機に、世界に通じる縄文文化の価値を見直し、考古学の世界にとどめず、今後のまちづくりに生かしていこうと策定された。 この中では、大人から子どもまで全ての市民が、自分たちが住む茅野市に貴重な文化財が多数存在していることを知り、その価値や意義を正しく理解し、世界に発信できる人材を育成する「市民総学芸員化」を目指すとしている。市教育委員会は、その一環として2010年度